頑固一徹と八方美人

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「早く逝っちまえ!」 病室て寝たきりの母を前に父は、そう吐き捨てた。 息子である僕以外の家族は、ぎょっとして父を見た。 看護士たちも驚いた顔をしている。 そんな中、人工呼吸器を付けた母の目尻を下がっていた。 僕には分かっている。 その言葉が父の心遣いだということを。
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