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そう言われたルナ先生は俺を
涙目で睨んできた。
うわぁ全然怖くないね。
むしろ可愛いくらい
「……もういいです。もう一つの資料
燃やします。灰すら残らないくらいに
全力で燃やします。」
はいっ!ふざけすぎましたね。
また資料がお釈迦になってしまう。
「さて冗談はこれくらいにして
今年の入学する子達どう思う?
特に彼のこと。」
「今年は優秀な子が多いと思いますよ
どの子達も身体能力も魔法含む力などへの適性も高いです。
まあ彼は少し特殊だと思いますが…
だって、入学前からLOSTとZERO認定
されてるなんて。
ひどいと思いませんか?
あの子…ゴホン彼ならまあ仕方ないと
思いましたけどね。」
やはり彼女の目から見てもあの子…ゲフンゲフン彼は
想像を超える人物ということか……
だめだ。彼がこの学園をどう変えるのかが楽しみすぎる。
「学園長。また悪い顔になって
いますよ。その顔どうにか
ならないんですか?
見ていて寒気がします。」
おっといけない。また顔に出てたか。
自重しないといけないな。
「まあ資料には目を通した。
ありがとう。秋風先生よくまとめ
られているよ。
さて……職員会議が始まる時間だよ。
気を引き締めなおそう。」
僕はネクタイを締め直し、
居佇まいを整えた。
うーん。ネクタイを締め直すと
気分が切り替わるねぇ。
「学園長いつもそんな感じなら
かっこいいなって思うんですけど。
残念な人ですよね!
学園長って。」
グサッ!その言葉が心に突き刺さるよ
まあそんなこと気にしても
しょうがないけど。
「じゃあ会議では進行よろしく
頼りにしてるよ。
彼の入学についても話すんだから。」
「あなたに言われなくても
ちゃんとやりますよ。」
二人はそのまま会議に向かうため
ドアから出ていった。
誰もいなくなった学園長室の
机の上にある資料
そこに書かれていたデータは
名前 咲島悠太(サキジマ ユウタ)
年齢16歳
性別男
推定ランク ZERO&LOST
詳細 諸事情によりランク計測不可
ただし彼の強さは未知数
この者を特別指定対象とし特待生とする。
彼のランク計測不可は
入学式後にある試験時に
再度計測する。
さらに経過観察にてランクを
再判定する。
要観察対象者に認定する。
と書かれた一枚の紙が置かれていた。
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