第1章

2/7
0人が本棚に入れています
本棚に追加
/7ページ
私の名前は本田栞。 この春、この中学校に通う事になった女子中学生だ。 入学早々行われた学力試験で、学力首位を獲得するほどには頭が良い。 頭脳明晰というやつだ。 オマケに容姿端麗。 私、最強過ぎる。 そんな最強な私の人生設計は完璧だ。 夢はでっかく公務員。 安定した収入を得て、悠々自適に暮らすのだ。 ははは!! 私はたちまちクラスで注目の的となり、今や生徒と教師に一目置かれる存在となっている。 でも……。 最強な私にも、1つだけ欠点がある。 それは、流行に疎い事だった。 今時の女の子達が、どんな話題で盛り上がっているのか。 とか。 どんなファッションが流行っているのか。 とか、まるで分からなかった。 趣味といえば読書くらいなもので、私は"遊び"というものをまるで知らなかった。 せっかく花の女子中学生になったんだ。 一生に一度の大切な時期。 私だって女の子。 私は、この中学校生活をキャキャウフフしながら有意義に過ごしたい。 その為には、流行に詳しくなる必要がある。 かくなる上は……。 私は、クラスメートの1人に話しかけてみる事にした。
/7ページ

最初のコメントを投稿しよう!