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私の名前は本田栞。
この春、この中学校に通う事になった女子中学生だ。
入学早々行われた学力試験で、学力首位を獲得するほどには頭が良い。
頭脳明晰というやつだ。
オマケに容姿端麗。
私、最強過ぎる。
そんな最強な私の人生設計は完璧だ。
夢はでっかく公務員。
安定した収入を得て、悠々自適に暮らすのだ。
ははは!!
私はたちまちクラスで注目の的となり、今や生徒と教師に一目置かれる存在となっている。
でも……。
最強な私にも、1つだけ欠点がある。
それは、流行に疎い事だった。
今時の女の子達が、どんな話題で盛り上がっているのか。
とか。
どんなファッションが流行っているのか。
とか、まるで分からなかった。
趣味といえば読書くらいなもので、私は"遊び"というものをまるで知らなかった。
せっかく花の女子中学生になったんだ。
一生に一度の大切な時期。
私だって女の子。
私は、この中学校生活をキャキャウフフしながら有意義に過ごしたい。
その為には、流行に詳しくなる必要がある。
かくなる上は……。
私は、クラスメートの1人に話しかけてみる事にした。
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