第一章 魔盲

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「やーいやーい魔盲の子!」 「魔力が無いなんてだっせー!」 街の皆は毎日僕を見つけてはからかって楽しんでる。 だけど僕には家族がいるから泣かないで我慢してる。 「ただいま」 「あら、おかえりなさいクロウお使いありがとね」 「どうしたクロウ?元気無いじゃないか?」 「また街の皆に魔盲って馬鹿にされてたんだ」 「あいつらまたクロウの事を!!」 「あなた、やめてくださいな、そんな事気にする必要なんてないですよ。クロウはクロウなんですから。」 「お母さん、お父さん…ごめんなさい」 「あんな奴等の事なんか気にするな、何があろうとお前は俺たちの息子だ。そうだ明日は仕事が休みになってな皆でどこか出掛けようじゃないか!」 「それじゃあお母さん2人のために美味しいお弁当作っちゃおうかしら」 「最近は仕事が忙しくて母さんの飯食えずにいたからな楽しみだ!な、クロウ?」 「うん!僕もお母さんの御飯好き!」 「よし!それじゃあ明日は皆で出掛けるとするか!」
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