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「お母さんまだー?」
「母さんまだか?」
「ごめんなさい待たしちゃってさあ行きましょう!」
「おー!」
外は快晴で涼しい風が吹き気持ちの良いピクニック日和、家族三人で仲良く御飯を食べて遊んだりして過ごした。
クロウはこんな、他愛もない事を幸せに感じていた。
「そろそろ日も暮れる、ここら辺で帰ろうか」
「そうですね、暗くなる前に帰らないと雨も降りそうですしここら辺は崖が多くて危ないものね」
「はぁーい…絶対また皆で出掛けたいな!」
「また機会があればな、そら早く来ないと置いてくからな」
「わー待ってよー」
それから少し経ち土砂降りとも言える雨が降り始めた。
「クロウ!雨のせいで足下が滑りやすくなってるから気をつけるんだぞ!」
「クロウお母さんの手に捕まってなさい!」
「うん!」
クロウは母親の手を握ろうとした時だった。
「うわぁ!」
「クロウ!」
クロウは気の緩みか母親の手を握る前に足が滑って崖から落ちてしまい高さ10メートル以上あるだろう崖から落ちてしまった。
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