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グシャ…
「う、あ…」
崖から落ちてしまい全身は動かず声も出せない状態で雨に打たれていた。
クロウは幼いながらも自分はもう死ぬんだと感じていた時だった。
「やぁ僕は神。君の中にある魔力に興味があるんだ、だから君を助けてあげるよ。」
「か、み…?」
「そう神様だよ、君に興味が湧いただから助けてあげる。だから僕と使い魔契約をしようじゃないか」
「た、たす…け」
「それじゃあ契約しようか、手を出して、て言っても君の手は川に流されてしまったね。代わりに目にしようか。」
そう言うと神様はクロウの目に手を置いた瞬間に手から光が差し込み全身血だらけだった身体はすっかり元に戻り千切れた腕もくっついていた。
「…!?」
その後に身体の中で爆発するような熱さ、痛みを感じた。
「はい、これで契約完了。これで僕は君の使い魔だ。と言っても君にはまだ僕を呼び出すことはできないから君が成長したらまた来るよ。あと今痛かったと思うけど君の中にある魔力を解放しといたから魔法が使えるようになったよ。とりあえずはお休み。」
そっとクロウの目に手をかけると突然睡魔が襲ってきて意識がなくなった。
「マスター!子供が倒れてますぜ!」
「なに?こんな雨の中にだと、こいつは大変だ血だらけじゃねえか!早く治療しろ!」
「それが怪我はしてねえんすよ!治った痕があるだけで!」
「本当じゃねえか、どうなってんだ?まあいいギルドに連れてくぞ!」
「了解!」
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