15人が本棚に入れています
本棚に追加
僕は顔を横に振りながら、
「いいえ。お気遣いありがとうございます。My Heart Will Go On を聞いていたら、タイタニックを思い出して、思わず泣けてきたんです」と言う僕の話を聞いた女性は、クスクスと笑いだしていた。
「なんだ、良かった。私、何か思い詰めているんじゃないかと思っていたの」と言うとホッとため息をついていた。
僕は彼女に
「もしかして、僕今にも死にそうな顔していましたか」と問うと
「ええ、そう見えたと思ったんだけどな。私の勘違いでよかった」僕はそれを聞いてなんだかおかしくなってきた。
「僕は隣町から来ました。森田司16歳です。気晴らしにと言うか、課題で花の写生をしに来ました。音楽があまりに素敵で聞き惚れていたんです」とニコリとして言う。
女性は
「私は大学2年の橋本なおっていうの。大学の課題で植物について調べに来ていたの。そこに君が涙を流していたから」とはにかみながら言う。
この時がなおと僕の初めての出会いだった。
それから、二人は白いベンチで話し始めていた。
二人は話がとても合い愉しい時間を過ごすことが出来た。
最初のコメントを投稿しよう!