第1章

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俺が物思いにふけっていたら、糞ガキが次のターゲットに行く道からそれ、道沿いの古本屋に入って行こうとするのに気が付く。 「コラ! どこに行くんだ?」 「いや…………その、この古本屋にぃ…………気分はもう○争が置いてあるみたいだから………………」 「漫画に気を取られる暇があるのなら、そこらにいる地縛霊や浮遊霊を回収しろ」 地縛霊や浮遊霊は死に神が回収し損なった魂である。 「えぇ――めんどくさいよぉ――」 「黙れ! お前の給料が少ないと、お前の給料から支払われる俺の手間賃も少なくなるんだ。 働け! 地縛霊や浮遊霊の魂を回収して少しでも補填しろ! 」 俺は糞ガキの襟首を掴み、地縛霊が固まっている辺りに蹴り飛ばした。
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