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その部屋に入ったとき、ターゲットは都合の良い事に俺達に背を向けていた。
が!?
「あ!!
ノラ○ロだぁ――――! 」
糞がまた、漫画に気を取られやがった。
当然ターゲットは俺達の侵入に気が付き、振り向いて、俺達の姿を凝視しながら叫ぼうとする。
叫ばれて人が集まる前に、俺はターゲットの頭にサイレンサー付きの拳銃で弾丸を撃ち込む。
ターゲットを倒したあと、俺は糞ガキのもみ上げをねじり上げた。
「痛い! 痛い、痛い、はなしてよぉ――」
「黙れ! 頂く物を頂いてサッサッとずらかるぞ、早くしろ」
俺はガキが物を回収したのを確認。
ガキのもみ上げをねじり上げたまま、部屋の中の異常に気が付き廊下側から乱打されているドアを一瞥、それからガキを引きずるようにして姿を消す。
次のターゲットの下に向かう途中、糞ガキがグダグダと文句を付けてきた。
「貴重な漫画ノラ○ロがあったのに、見る事が出来なかったじゃないか! 」
「漫画なんてそこらに幾らでもあるだろ! 」
「あの漫画は絶版品の貴重な物なんだよ!
コレクターや僕のようなマニアが見れば、大事なお宝だと分かるけど、興味の無い人が見たらただのゴミ。
あぁ……あの漫画も次のゴミの日に、資源ゴミとして捨てられるのだろうなぁ。
それから!
僕の方が上司なんだから、少しは大事にしてよ! 」
「何だとぉ――コラ!
上司面したいんだったら、人がフォローしなくても済むだけの仕事をしやがれ」
俺は罵声を浴びせながら、糞ガキの耳をねじり上げる。
「痛――い! 痛い、痛い、ごめんなさ――い、放して――――! 」
悲鳴を上げる糞ガキを見ながら、こいつとの出会いを俺は思い起こす。
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