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「っ…!…危ないと分かっている場所に、君を行かせるワケにはいかない」
「離せよ、別に危なくねえって…この山に住んでるんだから遭遇しても逃げられる」
青年に腕を掴まれるも彼女は振り払いため息混じりに言う。
「…この山に…?…事前に聞かされた情報では人は居ないと…」
「山奥だから気づかなかったんじゃねぇの?」
「そうか…なら、助けてくれたお礼に君の家までの護衛と手伝いをしよう」
「……好きにすれば?」
どうせ何を言っても通じないと思ったのか彼女は後ろをついてくる青年を見て、また前を向く。
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