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「…昆布とかつお節と魚の骨で出汁をとって…そしたら麺もちょいと味を変えた方が…」
水の溜まった鍋をコンロに乗せて火を点けると大きなボウルの中にある生地を少し千切り、別の小さいボウルに移す。
「何でいこうかなー?」
彼女は調味料の入った小瓶を集めると一つ一つ指差し確認しながら迷う。
「…かみさまの、いうとおり…っと…」
目を瞑って何かを呟きながら両手の人差し指を動かし始める。
「きーまり、っと」
選んだ調味料を手に取ると小さいボウルの中に少量入れ、手で生地を捏ねた。
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