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二日後。
彼女が2日かけて完成させた『ゾンビ解除』の効果がある冷製スープの入った大釜を、山奥から跡地へと移動させた。
「…ふぅ…深夜の時間帯から行動に移して正解だったな」
「ええ、本当ですね」
街の入口で青年が息を吐きながら呟くと女の人が賛同する。
「まったく…なんで俺まで…俺は頭脳労働派だから肉体労働は苦手なのに…」
大釜に背を預けるように座り込んだ男はブツブツと文句を言う。
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