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「万が一の危険性に備えてだ!」
「あんたが一緒じゃ万が一が十が一になるよ…」
彼女は青年を見てヤレヤレ…と頭を振り呆れたように零す。
「相手は魔物だ、何があるか分からない」
「そりゃそうだけどさ…こっちが喧嘩腰なら相手も喧嘩腰になるっしょ?言ってる意味分かる?」
「…敵が手出しして来るまで剣を抜くな…と言う事か?」
彼女の言葉の意味を青年は理解できたらしい。
「ん、もし襲われる前に剣を抜いたら山から叩き出すからね」
釘を刺すという意味合いで彼女が青年に注意する。
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