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「…この洞窟は…少し変だな」
片側だけが川のようになっている洞窟の中を歩きながら青年が呟く。
「…池…?いや…ソレにしては魚が…」
「いけすだよ、いや…養殖場かな?」
洞窟の奥にある大きな池を見て首を傾げてる青年に彼女が教える。
「!?そんな事も…!?」
「色々聞いて回ってたから知識だけはあってね」
驚く青年にそう言うと彼女は池の近くにある網を使って泳いでる魚を掬う。
「今日の夕飯は焼き魚とキノコの網焼きかなぁ…」
下ろしたカゴに魚を入れながら彼女は夜の献立を考え始めた。
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