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「なるほどな…」
京やんは呟いた後、息を吐いた。
わたしはチーンとティッシュで洟をかんだ。
京やんの部屋に、わたしは京やんと2人でいた。
電話の後で京やんは仕事を切りあげて、すぐにわたしがいる場所へと駆けつけてくれた。
家に帰りたくないと泣きながら言ったわたしに、京やんは自分の部屋へ連れてきたのだ。
スーパーマーケットで買ってきた荷物を京やんの冷蔵庫に全部入れると、わたしは今までの出来事を全て京やんに話した。
「まさか、他の女のところへ走るとは思っても見なかったな…」
京やんは呟いた後、また息を吐いた。
「理由をつけて会わなかったわたしもわたしで悪いけど…でも、でも…」
また泣き出したわたしに、
「あー、もう泣くな泣くな。
プリンでも食うか?」
なだめるように、京やんがわたしの頭をなでた。
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