3・浮気疑惑と胸の痛み

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わたしは首を横に振って答えた。 「まあ、こんな時にプリンなんか食ってる場合じゃねーよな…」 京やんはやれやれと呟いて、3回目の息を吐いた。 「しっかし、同じ男として浮気はいくら何でも許さねーな。 お前は悪くねーよ。 仕事が忙しかったのは仕方がねーことだし、な?」 そう言った京やんに、わたしは首を縦に振ってうなずいた。 「よーし、こうなったら俺の人脈を使うだけ使って圭介をギャフンと言わせてやる」 フンと鼻息を荒くしながら言った京やんに、 「出た、京極ネットワーク」 わたしは言った。 京やんは友達が多い。 上は大手企業の社長から下は少年野球のチームまで…と、本当にどんな人脈をしているんだと不思議に思う。
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