3・浮気疑惑と胸の痛み

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京やん曰く“子供の頃からの賜物(タマモノ)”だなんて訳がわからないことを言ってるけど、本当にすごいなと感心してしまう。 彼の幅広い人脈のおかげで、危ないところを何度も救われたのは事実である。 「まずはその浮気相手がどう言うヤツなのか、片っ端から当たって見よう」 京やんはそうしようと呟いて、首を縦に振ってうなずいた。 「とりあえず、今日は家に泊まるんだろ? 若菜専用のパジャマとバスタオルを出しておくから」 京やんが言った。 3人の姉や彼の女友達がよく京やんの家に泊まりにきているせいか、彼女たち専用のパジャマやバスタオルが常備されているのだ。 「うん、ありがとう」 お礼を言った瞬間、わたしのお腹がグーッと鳴った。 「おいおい、こんな時に鳴るのかよ」 笑いながら言った京やんに、 「わたしも驚いた」 一緒になって、わたしも笑った。
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