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それから数日後の昼休みだった。
わたしと京やんはこの間の話をするために、会社から少し遠い喫茶店でお昼ご飯を食べていた。
「圭介のヤツ、とんでもないクズヤローだったよ」
京やんはそう言ってハムとチーズのサンドイッチを頬張ると、ジャケットの胸ポケットからスマートフォンを取り出した。
「とあるラブホの従業員と探偵やってるヤツから送ってもらったんだけど…」
そう言ってスマートフォンをテーブルのうえに置いた京やんに、
「そんなところにも知り合いがいるの!?」
わたしはたまご焼きのサンドイッチを吹き出しそうになった。
ラブホの従業員と探偵って…すげーな、京極ネットワーク。
彼を敵に回してしまったら、後が怖そうだ。
実際、そのような状況になっている訳なんだけど。
「まあ、俺にもいろいろと事情があるからさ」
その事情と言うヤツを知りたいような、知りたくないような…。
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