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「だけど、圭介がホテル街に現れる時間なんてわかるの?
もしかしたら今日現れないってことも…」
そう言ったわたしに、
「そこは京極ネットワークの力を信じなさい」
京やんは胸を張った。
「とりあえず、まずは飯を食おう。
行動はこの後だ」
京やんがサンドイッチを頬張ったので、わたしもサンドイッチを口に入れた。
敵に回すと怖い友人を持ったなと思ったのと同時に、頼もしい友人を持ったと心の底からわたしは思った。
喫茶店から会社に戻ると、
「では取引先へ行ってきまーす」
わたしと京やんはすぐに会社を後にした。
会社を出ると、
「おっ、早速ヤツが現れたぞ」
京やんはスマートフォンを見ると、ニヤニヤと笑った。
その笑顔は目の前の獲物を捕らえようとしている肉食獣の顔である。
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