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(家族共々、皆さんが平和に、安全に
今年一年を平穏無事に過ごせますように!)
俺の願いは、平和である事と平穏である事だけ
で、他の私欲なお願いは絶対にしないっ。
一番は、家族が平穏無事ならそれで良い。と
願ったのになぁ…神様は居ないのかな~?
「ふぉっふぉっふぉっ。よく来た若者よ。
そなたの願いを神様であるワシが叶えて
信ぜようぞ。何なりと願いを言うが良い」
俺の前に現れたのは、見た事もないご老体だ。
なんか、夢でも見ているような気分になる。
俺は自分の頬をつねってみたが、夢では無いな…
「ご老体!そんな薄着で居られたらお風邪を
召されてしまいますっ。冗談は止めてさっさと
お家に帰られるのが宜しいでしょう」
人一倍正義感があるので、ご老体の格好を
見ては心配でならない。俺の事よりご老体の
事が優先のように思われる。
「さっきの生意気な娘といい、最近の若者は
昔のように純粋に信じる事を知らないようだな。
もう一回言う。ワシは神様だ。
お主の願いを叶えてやる。そう言っている。
神様なので、寒くも何ともない。丁度良い」
俺はご老体が若者に負けぬよう虚勢を
張っているように見えて仕方無かった。
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