2人が本棚に入れています
本棚に追加
「ご老体。虚勢を張らぬとも宜しいのですよ?」
(コイツも聞き分けが無さそうだな…)
神様は思う。このままでは埒が開かない。
「お主の願いを言え。そうしたら帰る」
「そうですか!でも…俺は願い事など無いな。
家族や皆さんが健康で平和ならそれで良いから」
「無欲なヤツだな。そうだな~
お主、この世の中から悪を退治しようとか
そう言った正義感は無いのかな?んん?」
俺の事を随分見透かしたように言うな~。
と思った飛鳥。俺は漫画の影響で子供の頃より
「友情・努力・勝利」が一番に思うし、何より
悪を退治出来るならそうしたかった。
だが、この世に悪が居なければ正義は要らない。
絶対的な力を無闇に使えば暴力になってしまう。
戦隊モノのヒーローは、いじめだ。
悪一匹に対して、5人でフルボッコ。
多勢に無勢では無いだろうか?と思う。
サシで勝負しろよっ!正義ならっ!
「悪ならおるぞ。ワシの知り合いに、勝手に
人をダークヒーローにしてしまうヤツもいる。
今は暴れていないが、その日は確実に迫っておる
どうだ?正義の味方にならないかぁ?」
もはや「はい」の返事しか残されて
いない選択肢だったように思う。
悪徳商法にでも引っ掛かった気分だと、
後に思った。もう、取り返しは効かないが。
最初のコメントを投稿しよう!