第3章 尚美姫誕生、王子と共に...

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第3章 尚美姫誕生、王子と共に...

すると、メイド達は一斉に言う。 「尚美お嬢様お待ちしておりました。こちらへどうぞ」 と深々と頭をさげる。 扉を開けたその部屋は、煌びやかだった。 衣装部屋へ案内された尚美は。 ドレスがあまりに美しく、私が着ていいの!と複雑な気分になり固まってしまう。 「尚美お嬢様どうかされましたか?ご気分でも?」 「いえ、どれも素敵なドレスばかりで。圧倒されてしまって」 「お好きな物をお選び下さい」 「うわあ~、どれも良くて迷うなあ」 「ごゆっくりどうぞ」 10着はありそうなドレスを見て。ピンク色の一つのドレスに目が止まる。 肩が出ていてsexyだし、薄いのと濃いピンクが交互にあってすぐ気にいる。 「私、これに決めました!」 薄いのと濃いのが交互に入ったピンクのシンプルドレスをメイド達に見せる。 「綺麗なドレスですね。お上品で尚美お嬢様にとてもお似合いですよ」 「ありがとうございます」 「では、早速着替えましょう」 尚美は、ドレスに夢中で日本に帰国することを忘れていた。 「お嬢様、お待たせいたしました。鏡でご覧下さい」 「うそ~、これ私?なんか別人みたい」 「お嬢様とても綺麗です。王子様も一目惚れしますよ!きっと」 「まあ、そんな。私を綺麗にしてくれてありがとうございます」 「いえ、とんでもございません。いってらっしゃいませ」 メイドの1人がドアを開けると。ダニエルが待っていた。 「お疲れ様でございます。お嬢様とても素敵なドレスですね。お美しいです」 「そんなに言わないで、恥ずかしいですから」 「そんなことないですよ、王子様一目惚れ間違いないですよ」 「まあ」 「では王子様の所へご案内致します。足元お気をつけ下さい」 「ありがとうございます」 王子様に会えるまで、長い廊下を歩き10分程でようやく到着する。
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