厄介な者

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その癖、僕はツガイとなり、生物の本能と世間の体裁と感情の中で金を稼ぎ誰かの決めたルールの中で汲々と生きている。 なんだろうねぇ……とか考えたりするのだけれど、それなりに幸福なのだとか感じる事もあるのだから不思議なものだ。 まあ、生きる意味など考える暇はない。海に潜り、地を這いずり餌を与える代わりに、身体を動かし無い知恵を絞り餌の代替である金を稼がないといけない。 嗅覚や聴覚の代替は、労働と云う面倒な作業に置き換わるのだろう。
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