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13 大丈夫なのか、もぉ…… (続き)
彼女の言葉に、他意があった訳でないことは分かっている。
しかしあの言葉に、俺は、なぜか「結婚」を連想してしまった。
お陰で、あんなにバラ色だった二日間が嘘のように、
週明けの俺は沈んでいる。
止められなかった衝動だとはいえ、
俺は、彼女にキスをしてしまった事を後悔していた。
はぁ、今度は、もっとゆっくり恋をして、
ちゃんと自信を取り戻したかったのに――。
こんな俺の後悔と葛藤の裏には、
実は、俺だけしか知らない秘密が隠れている。
それは、何もかもが初めてだった俺の最初の恋愛。
それがもたらした大きな衝撃と、未だに消え切らないトラウマ。
そしてそれ故に、今の恋をゆっくりと進める必要のある現実が関係していた。
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