33人が本棚に入れています
本棚に追加
わずかに開いた隙間から聞こえてきたのは、妙な女の声。
それを耳に、俺は、ゆっくりと扉を押し開いた。
途端、耳にはっきりと聞こえてくる声と、
部屋の隅で、立ったまま女の背に抱き付く男の後ろ姿。
そしてその男が、すぐ横の壁にもたれ掛ったはずみで
男の腕が絡みついた女の姿が、はっきりと表れた。
ものすごい衝撃だった。
ブラウスの前がはだけ、中途半端に外れた下着の下で
白い膨らみが揺れている。
そして、男の腕に片膝を持ち上げられ、
恍惚の面持ちで高く喘ぎ声を上げているのは、
俺と付き合っているはずの由奈の顔。
俺は、逃げることも出来ず、扉を閉めることすら出来ず、
その場でガクガクと震える足で立ち尽くした。
最初のコメントを投稿しよう!