13  大丈夫なのか、もぉ……  (続き)

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正直、どれくらいそうしていたのかは憶えていない。 だが、耳鳴りのような雨音の中から女の喘ぎ声が消えたと思い、 我に返った俺の視界の中で、 事を終え、キスをしていた二人の顔が、ふっとこっちに向けられた。 そして、二人が一辺にニヤリと俺に向かって笑った。 その瞬間に、つんざく様に響いたのは 雷鳴だったのか、俺の心の衝撃音だったのか。 だが、次に気付いた時、 俺は、混乱する頭のままで豪雨の中を走っていた。 もちろんその後に、彼女との仲が続くわけはなかった。 いや、それどころか、俺の心にも身にも大きな傷だけが残ることになった。
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