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携帯の液晶画面が眩しくて顔をしかめる。
瞬きをして慣れてきた目で改めて見ると、
さっきの小さな反応は…
メールではなく…
…着信だった。
…こんな夜中に…?
そう言いながら不在着信のアイコンに指を乗せた。
開かれたアイコンから飛び出してきた名前は
【越石 学】
鳥肌がどこからともなく湧いて肌を覆う。
胸の奥が押し潰されるように痛かった。
…何で…
…どうしてこんな時間に…
何で…
何で私なんかに…
震える唇を手のひらで覆うと手のひらも震えていた。
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