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いてもたってもいられなくなり、
私の足は玄関に向いていた。
無事にタクシーに乗れただろうか。
タクシーの運転手はここがわかるだろうか。
彼は…
本当に
来てくれるだろうか…
玄関のドアノブを回し、表に出た。
階段を降りて
アパートと駐車場を分けているゲートの外に出た。
外の風は
腕をさするほど涼しかった。
一秒が一分にも十分にも感じられた。
自分の胸の中が押し潰されそうで
目が回りそうだった。
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