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息を整えつつ詫びる彼女の金糸の髪の間に海を思わせる蒼い瞳が大きくしかし品良くのぞく。肌は陶器、唇は桜の花弁を見る者に連想させた。異国の姫と云うよりは何処か人形染みた印象さえ受ける。ー琴之羽 あさ姫(ことのはね あさひ)ー本日4人目ー最後の園芸部員の到着だった。
「そんなに走らなくっても大丈夫よ、あさ姫ちゃん」
「そ、そうですよっ、こけたりしたら大変です!琴之羽(ことのはね)先輩!」
「で、でも…」
「さ、私たちもとりあえず木陰に入って休憩しましょ」
嫌味の無い笑みをまこは浮かべ、まだ息の整わぬあさ姫の白い手をとった。
こうして3人の少女は校庭の隅にあるひと際大きな木の影に肩を並べたのであった。
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