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雷が裂いた 二つの躯 求め合う 痛みは 嗚呼… それはまるで 笑い話 血を流す 心 誰かが 足りない 初めから 独りだったのだと どうして 思い込んでいたのか 雷が裂いた 二つの躯 離れることなど 無いはずだった 求め合う痛みは 嗚呼… それはまるで おとぎ話 丘の上 二人 永遠を誓った 二人を分かつのは 死だけだと どうして 疑わなかったのか 元は一つだった この躯 あなたを探して引き摺る程に 崩れゆく 傲慢の罰か 生命の罪か 全てが消える前に もう一度だけ 雷が裂いた 二つの躯 離れることなど 無いはずだった 求め合う痛みは 心が叫ぶ 嗚呼…
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