悪魔の背骨

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一粒の光 幻のそれを 呑み込んで 動き出した 歪な声で 誰かを呼んでいる わたしはヒトに産まれ損ねた 枯れた涙さえ 絞り出す程の 痛みを知って それでも わたしは ヒトに成れない 一つ気付いた 孤独なのが 悪いのだと 歩き出した 不穏な足取り 誰かを探してる わたしはヒトへと変わるのだ 毒の様な 澱を癒す 友と出逢おうと それでも どうして ヒトに慣れない 冷たい背中 剥き出しの骨 埋めるもの 探しても 全て違う わたしはヒトに産まれ損ねた 枯れた涙さえ 絞り出す程の 痛みを知って 毒の様な 澱を癒す 友と出逢おうと それでも わたしは それでも どうして ヒトに成らない
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