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ハッとした二人は、すぐに凛々しいサムライの表情に戻った。
「では、陽一殿。我々は失礼するでござる」
まずは真のサムライと認める陽ちゃんにご挨拶。陽ちゃんもきちんと一礼し、「またな」と笑顔を見せている。
「まどか……いや、まどか殿も、どうか息災にお過ごしくだされ」
「えっ……」
今、まどか殿って言った? 言ったよね!? 私のことも真のサムライとして認めてくれたってこと?
でも私は女だし、サムライではないと思うけど……まぁ、いっか! ちょっと嬉しいかも。
「ああ、あとそこの百瀬。おぬしも達者でな」
次の瞬間、百瀬さんの大事な何かが切れた。ブチッと音を立てて、確かに。
「ついでみたいに言うなーっ! なんで俺だけ呼び捨てのままなんだよ!?」
ブハッ! 切れたのは『堪忍袋の緒』ってヤツだったかな?
なにはともあれ、完成したお子様ランチの評判も上々だし、百瀬さん退治もできたし、これにて一件落着♪
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