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「なあ、なんで制服の下にジャージ履いてんの?いっつもいっつもさ。こっちとしては怪我見えにくくなって助かるんだけど〜もしかして殴られ待ち?Mなの?きっも。」
「パンツ見られちゃヤダ〜とか、そんなん考えてんじゃね?誰も見ねえよお前のなんか。馬鹿じゃねえのマジで」
「お前さ、自分の事たまーに"俺"って言ってない?なになに、イキリ?女なのに?気持ち悪い」
「先生に言うなよ。言ったらどうなるか分かってるよな。二度と歩けなくしてやるから。」
「家では絶対にその話し方しないでって、言ったわよね。約束したでしょ?どうして 幾らしつけてやっても治らないの!?」
「ねぇアナタ、コレ...ちょっと頭可笑しいのよ。女の子なのにオレって言ってたの、聞き間違いなんかじゃないわ...。××さんちの子供が、障害者だなんて.....ご両親も浮かばれないわ...」
「ごめんなさいって、謝る、くらいなら、やるなって、言ったよなァ!?父さん、勝手されるのが1番、嫌いなんだ!腹が減ったなら、そう言えよ!あと何発殴りゃ、お前の頭は理解できるんだ?!」
「精神病院にかからせたとして、メンタル系は治るか分からないし...なによりウチで預かった子が精神疾患持ちだなんて知られたら大恥食らうことになるな...ああ、そうだ。×亜、一緒にお風呂に入ろうか。男の人と女の人は身体が違うんだよ。お前は女の子だってちゃんと教えてやるから。」
痛い。暴力を振られた所が痛い。
痛い。躾られた所も痛い。
痛い。誰にも理解されない孤独さが痛い。
痛い。身体も心も色んなところが。
痛い。理解者なんていない。
痛い。これが、夢だって分かってる。
痛い。今までの俺の人生。生きてて良いこと無かった生活たちだ。
痛い。周りからの行動も、周りの視線も、自分の心も。
痛いなぁ...。早く覚めないかな...。
いや、でも、覚めた時にアルくん達がいない世界で目覚めるかもしれない。それも、ちょっとだけ、嫌だ。
痛い、どうしようかな。寝るのも起きるのも怖いから、あの時みたいに死___
「____っと、失礼しますね。」
え?
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