第2章 罠だったとしても

3/5
11人が本棚に入れています
本棚に追加
/56ページ
「よぉーあおいちゃん。ゲームばっかやってないで、彼氏の1人や2人作ったらどうなんだい。がははは」 『ピキキキ…』 こめかみが痙攣する。 「あたしがゲーム買わなくなったら、この店潰れちゃいますよ」 「まあ、そん時はそん時だ。あおいちゃんに早く春が来るように、おっちゃん毎日神田明神に祈っているんだから。がははは」 店長は、笑いながら店の奥にあるレジへ戻って行った。 店長こんなんで、デリカシーなくて苦手だけど、いつも空いててゆっくりゲーム選べるから、この店が好きなんだけどね。 あたし、思うのよね。あの店長絶対になにか裏の顔があるって。 いつも絶対にサングラス外さないし…お客さんが、入っているの新作のゲームが出た時だけだし。そんなんでやってけるわけないわ。
/56ページ

最初のコメントを投稿しよう!