第2章 罠だったとしても

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まっ、いっか。 買うもの決まったし、他のゲームソフトの誘惑なくレジへ向かった。 「おっ!さすがあおいちゃんっ!目の付け所が違うねー。おっちゃん、そのソフトいつ入荷したのか記憶に無くてな。よくわかんねーから閉店覚悟の出血大サービスよ」 あからさまにあたしに買わせる気満々だったし、そんなわけのわからない商品売っていいわけ? 内心思ったけど口に出さなかった。 「はい。ヒャクジュウマーンエーン!まいど」 相変わらず言動が寒い。 内心思ったけど口に出さなかった。 あまり関わりたくなかったから、レジをさっさと済ませてその場を後にした。 帰り際に、壁に掛かってる新作ゲームのタペストリーが目に入った。 -Military Strategy 3- タイトルと一緒にラ◯ボーみたいな筋骨隆々な軍人と、戦車や戦闘機の実写さながらのCGが大きくプリントされている。 あっ。ミリストの最新作。明日発売かぁ。人気がありすぎて予約が出来ないとか…まぁ、FPSだしRPG派のあたしには、全然関係ないけどね。 外はすっかり日が暮れている。
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