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「さらばじゃ。達者でな。」
そう言い残すと、大男は再び白い蒸気とともにやかんの中へと消えていく。
「近頃の家庭教師ってすげえや。テレビのマジックショーも顔負けだな。一体どんな仕掛けなんだろう。」
ひろきは、大男が置いていったカップ麺のラベルを開けると、
美味しそうに食べ始めた。
「やっぱ、こがらしやのラーメンは最高!!この少し固目の麺が絶妙だね。」
古びたやかんからは、ため息のような湯気がフワリと立ち昇った。
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