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【余計なお世話】
「……あ、さっきの不審者」
「不審者じゃない!」
校舎に入るなり、ポニーテール少女があんまりな言葉を浴びせる。
「……蛍、違う。彼は不審者じゃない」
「そうそう。僕は――」
「……変質者」
「そうそう……って違ーうぅ!」
何一つ意味合いが変わってないじゃないか!
「知ってる?その二つは大差ないんだよ?変質者さん」
「知ってるよ!その言葉を僕はこの子に投げかけたいよ!」
僕が銀髪少女を見ると、彼女は親指をグッと立てて言った。
「……地味そうだから、特徴づけてあげた……これで君は明日から……変質者」
余計なお世話だよコンチクショー。
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