631人が本棚に入れています
本棚に追加
「な…なんなの…これ…」
思わず声がでる程、奇妙な物…いや化物がそこにはいた。
全身緑色で大きさは、大型犬位だろうか…
手足が8本あり、くねくねと奇妙な動きをし
正面には8つの赤い光。
それはまるで巨大な蜘蛛の化物の様な姿をしていて、その赤い光はまるで目の様で、私をじっと見ている気がした。
わたしは恐怖で足が震え、その場で座り込んだ。
視線はその化物を見つめたまま
一瞬たりとも 離せなかった。
"このままだと殺られる…"
なにか武器になりそうな物はないかと、周りを探そうともしたけど恐怖で体は全く動かず、ただ虚しく思考だけが働いていた。
そしてその化物は、ほんの一瞬だが目が笑った様に見えた。
それと同時にわたしに襲いかかろうと大きくジャンプをし、頭上に迫ってきた。
「もう駄目…」
半ば諦め、目を閉じると
ドーン!!!
と言う、さっきより激しい音が今度は目の前で起きた。
最初のコメントを投稿しよう!