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あぁ…
なんとなく察しがつきましたわ…
あの馬鹿ひよこのやらかす事なんて、この紙をみれば察しがつきますわ…
「フォンティナ……一先ずまるひよこの家は、わたくしが買い戻します。急ぎお兄様に5000万Gほど準備して下さる様に言っておいて下さいませ。明朝には実家へお金を受け取りに戻りますので、あなたはすぐに家に戻って下さい」
「わかった!で、どうすんだよ」
「ラスベイガンスに行ってまいります…。あの馬鹿の後始末をしてまいりますわ…。親友の後始末と、弟子の救出は、わたくしにお任せなさい!」
「後始末?救出?」
「ええ…。ラスベイガンスでやらかす事なんて1つしかないですわ…。あの馬鹿……家を担保に借金してギャンブルに明け暮れ、大負けして地下送りになったに違いありませんわ!めぴこちゃん達は巻き添えです!」
ラーグ領主就任の時に挨拶に伺い知ったラスベイガンスの情報が、まさかここで役に立つとは思わなかったですわ…
「マルも出掛ける準備をなさい!他国を知らないあなたの勉強にも良い機会です。ラハルトまでは道中のわたしの世話は任せます。一緒に行きますよ!」
「えっ…えぇぇぇぇ!!!」
「そんな訳でサーシャはミーシャ…いや、ミーナ陛下の元へと急ぎ、わたくしの留守を報告してきなさい。不在の間に起きた領地の問題は、副領主のあなたに全てをお任せします。それと!」
「わかったっす!それと…なんすか…?」
「それと…一晩位なら、ミーシャにはサーシャにたっぷりと甘える時間を許しましょう」
「あはは!きっとミーシャも喜ぶっす。勿論わたしも。ありがとうっす」
「でわ各自よろしくお願い致しますわ!」
まったく…まるひよこめ…
「な、なんですかフォンティナ…その顔は…」
「姉貴が…姉貴がしっかりした人間になってる…。姉貴じゃないみたいだ…こええよ…」
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