631人が本棚に入れています
本棚に追加
中の二人は、必ずやってくれると信じ、わたくしは決して誰も通さず殴られ続けましょう。
それだけしか、わたくしには今出来ることはないですから。
「マリア様をもう殴らないで下さい…お願い…」
マル…?
危ないからそこを離れなさい。
わたくしは全然大丈夫ですわよ?
「マリア様の顔を見て下さい…!こんなに腫れて…もうやめてぇぇぇぇぇぇ!!!」
どうしたのです?
何故泣くのですか…?
「まるひよこ様!!!まだですか!もうマリア様を見ていられませんっ!!!中の人!誰か答えて!!!」
マル…?はしたないですわよ?
レディはそんな大声で叫んではいけませ…
いや、わたくしも叫んでましたね…
これからはマルの前では少し控えないとですわ…
あら…?
オーエルンかしら?
オーエルンの声が中から聞こえますわ?
『お待たせいたしました。中へ入ってくださいまし』
終わったのですわね…?
意外と早かったではありませ…あらっ…?
足が…動き…あらら…?
何故床が目の前にあるのかしら…?
いたた…
顔…?
顔を床にぶつけたのですか…?
何故かしら…?
「マリアさん!!!」
「マリアおねぇさま!」
「マリア!なんだこの有り様は!誰がやった!ぶっ殺してやるっ!」
こら…まるひよこ…
怒ってはいけませんわ…
「ま…まる…ひよこ…駄目…怒っては…」
最初のコメントを投稿しよう!