決着。ラスベイガンス

26/29
前へ
/854ページ
次へ
─ラスベガス宿屋─ お腹すいたなぁ… そろそろ起きてご飯にでもしようかな… でもまだ眠いな… 「おねぇさま?おねぇさま、そろそろ起きて」 んぁ? ああ、オーエルンの声か… 「おはよう…まだ眠いよオーエルン…」 「おはようございます、おねぇさま。でももう丸1日寝てますから、そろそろ起きましょう」 「丸1日…」 丸1日…? 「いま何時なの…?オーエルン…」 「いまは夕べのおねぇさまご乱心騒ぎから丸1日経って、夜の9時くらいです」 「ご乱心…?」 なんだ?ご乱心って… 「はい。おねぇさまが特大のアークパニッシャーをラフェイリの部屋にぶちかましてから、ちょうど24時間くらい経ちました」 アークパニッシャーを…ぶちか… ふぁっ!!! そうだ!思いだしたっ!!! 顔を腫らしたマリアさんを見て… あっちゃぁ…やってしまった…… 「思い出しましたか?おねぇさま」 「うん…。やってしもた…。ブラックアウトしたのね…」 「はい。それはもう白目で倒れました」 頭がだんだんとはっきりしてきた。 あの後にみんなは、そしてラフェイリはどうなったのだろう。 そしてここはどこ? 寝ていたベッドから起き上がり、側にある椅子に座り小さなテーブルで何かをしているオーエルンに聞いてみた。 「えっと、ここは宿屋さんですよ?」 「みんなは?」 「まるひよこおねぇさま達は夕べから酒盛りをしています。聞こえませんか?お隣の部屋で、丸1日マリアおねぇさまや、エンドゥ達と酒盛り続行中です」 「ジャギ…ラフェイリは?」 「はい。ラフェイリは昼間はエーコ達と街へ買い物に出かけて、綺麗な服を買ってショッピングを楽しんでたようですね。体もすっかり綺麗になりました」 「そう!それは良かった!で、あんたはなにをしてるの」 「わたしですか?わたしはずっとおねぇさまのお側にいました。心配ですし。あと、ずっと宇野をしてました」 「ありがとうオーエルン。でもひとりでずっと宇野をしてたの…?」 「はい。時折おねぇさまの寝顔を堪能してました。グフフ。てのは冗談で、では皆さんのいる酒盛り部屋へいきましょうか。おねぇさま」 「そうね。そうしよっか」
/854ページ

最初のコメントを投稿しよう!

631人が本棚に入れています
本棚に追加