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─ラスベガス宿屋─
お腹すいたなぁ…
そろそろ起きてご飯にでもしようかな…
でもまだ眠いな…
「おねぇさま?おねぇさま、そろそろ起きて」
んぁ?
ああ、オーエルンの声か…
「おはよう…まだ眠いよオーエルン…」
「おはようございます、おねぇさま。でももう丸1日寝てますから、そろそろ起きましょう」
「丸1日…」
丸1日…?
「いま何時なの…?オーエルン…」
「いまは夕べのおねぇさまご乱心騒ぎから丸1日経って、夜の9時くらいです」
「ご乱心…?」
なんだ?ご乱心って…
「はい。おねぇさまが特大のアークパニッシャーをラフェイリの部屋にぶちかましてから、ちょうど24時間くらい経ちました」
アークパニッシャーを…ぶちか…
ふぁっ!!!
そうだ!思いだしたっ!!!
顔を腫らしたマリアさんを見て…
あっちゃぁ…やってしまった……
「思い出しましたか?おねぇさま」
「うん…。やってしもた…。ブラックアウトしたのね…」
「はい。それはもう白目で倒れました」
頭がだんだんとはっきりしてきた。
あの後にみんなは、そしてラフェイリはどうなったのだろう。
そしてここはどこ?
寝ていたベッドから起き上がり、側にある椅子に座り小さなテーブルで何かをしているオーエルンに聞いてみた。
「えっと、ここは宿屋さんですよ?」
「みんなは?」
「まるひよこおねぇさま達は夕べから酒盛りをしています。聞こえませんか?お隣の部屋で、丸1日マリアおねぇさまや、エンドゥ達と酒盛り続行中です」
「ジャギ…ラフェイリは?」
「はい。ラフェイリは昼間はエーコ達と街へ買い物に出かけて、綺麗な服を買ってショッピングを楽しんでたようですね。体もすっかり綺麗になりました」
「そう!それは良かった!で、あんたはなにをしてるの」
「わたしですか?わたしはずっとおねぇさまのお側にいました。心配ですし。あと、ずっと宇野をしてました」
「ありがとうオーエルン。でもひとりでずっと宇野をしてたの…?」
「はい。時折おねぇさまの寝顔を堪能してました。グフフ。てのは冗談で、では皆さんのいる酒盛り部屋へいきましょうか。おねぇさま」
「そうね。そうしよっか」
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