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すると神谷さんがトコトコと俺のそばに寄ってきて、その距離はわずか数センチにも満たないほどだった。
そのことに胸の中で加速するドキドキ感に、慌てて痛むその箇所(むね)を抑えた。
まじでドキドキで壊れそう1000%ラブ状態である。
神谷さんに聞こえてないか、伝わってないかなんてベタなことを不安に思いながら、同じように少し体を神谷さんのほうに寄せた。
神谷「ねぇ、小野くん」
小野「なんですか?神谷さん」
神谷「見て、これ」
小野「…それ俺のキャラじゃないですか…しかも2人いるし」
どういうことか、神谷さんがずいっとスマホの画面を俺に見せてきて、そこには俺がCVを担当しているしかも限定バージョンのアポロが表示されていた。
神谷「僕さ、今度新キャラで出ないかって話を頂いたんだけれど、どんなものか気になって始めてみたんだ。で、ガチャ?引いたらさ、二連続で小野くんのキャラが来てびっくりしたよ。小野くんもやってたんだって。あ、ちなみに煌牙かチェシャ猫狙いだったんだけど」
小野「そうですね、確かログインボーナスで初登場したかな」
神谷「へぇ~そうなんだ。小野くんいるなら受けてみようかな」
小野「(´゚Д゚`)」
神谷「…(¬_¬)あっ」
ま、待て!待つんだ、そして落ち着くんだ小野!!
いいいい今、聞き間違えじゃなければ!
神谷さん、俺がいるなら良かった的なニュアンスで言わなかった?
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