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途端に大人しくなった神谷さんの顔を見ると、俺のことを唇を尖らせて拗ねながら上目遣いで見上げていた。
か、可愛い…(*´ー`*)
なんだかこうしていると、ちゅーしたくなるってかしそうになる。
神谷さんって本当、自覚ないだろうけど誘い受けって感じだよなぁ。
そんなに顔を朱色に染めて、拗ねたように唇を尖らせて、終いにはピッタリと身体を寄せて密着させてくるとか…。
俺に襲われてしまうぞ、とか理性の隅っこで思うけれど、本気でそんなことしたら嫌われてしまうからしない。
ただ頭を撫でて優しく微笑むだけ。
するとなぜか神谷さんも、少しだけ微笑んでくれる。
なんだろう。
二人の間に…いや、空間に漂う、ホイップクリームみたいに甘ったるいような感じは…!
とても心地いいような、くすぐったいようなそんな感覚が、俺の鎖骨辺りをふわりと襲う。
ほんとに、このまま見つめあっていたらやばいかも。
ーートクン、トクン。
しばらく見つめあったまま、二人とも静かに微笑み合いながら、その空間にしばらくの沈黙が訪れる。
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