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部屋に戻ると、ジュン君がテレビを見ていた。
私を見るや、
「…お帰り…綾乃さん、どうかしたの？…」
と、尋ねる。
私は、
「…エッ？ …どうしてジュン君、私の顔になにか付いてる？…」
「綾乃さん、真っ青で血の気が引いた顔してるよ…なにか怖い目に会っ
た？…」
…怖い目？…
…確かに当たってる…
「…でも、ビビってないんだよね…」
「…ビビってない？ どうしてわかるの？…」
「だって、綾乃さん、顔は真っ青だけど、目が怒ってるもの…そうか、クルマ
にぶつけられそうになったとか…そのドライバーに怒ってるんでしょ？…」
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