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マロの止まらない京都観光 #2
一首詠むと氏真は北野天満宮に行くと言い出した。今日も氏真の気まぐれ任せの見物に付き合うのかと思うと気が重くなるが、従うしかない。今出川通を西に進むと、雪の中柴を運ぶ者たちに出会った。
「雪の積もった柴を運ぶか。寒さを都に運び込んでおるようだのう……うむっ!」
柴はこふ男女多し折ふしみそれふる
雪なから柴とり持て寒けさを都にはこふ小のの里人(1‐48)
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