よん

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「夢なんかじゃないさ」 そう言って口づけると、ん、とほんのり頬を染めるラローシュ。 本当に可愛い。 と。 「もうすっかり暗くなっちゃったね。お腹空いてない?」 ラローシュに聞かれて、思い出したようにお腹が鳴る。 クスクス笑うラローシュは、宙に手を伸ばして横に動かした。 何を?と思って見ていると、其処の場所がパカッと裂けて其処から暗い場所が覗いている。 ラローシュは其処に手を突っ込み、大きな皿を引っ張り出した。 「は?何だ、それ」 驚いて口がポカンと開いてしまっていると。 「これはボックスと言う魔法なんだ。物を別空間に仕舞っておける。その……行為の後ではきっと動けなくなるからって伯父に言われて、夕食用にサンドイッチを入れておいたんだ」 ラローシュが恥ずかしそうに説明してくれた。 うわ、ちゃんと後の事も考えてたんだな……俺、そんな余裕無かった。 反省しているとラローシュがサンドイッチを差し出して、食べよう?と微笑む。
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