よん

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俺はそんなラローシュにお礼を言って、手で受取らずにそのままラローシュの手からサンドイッチに齧り付く。 「ん、美味い」 顔を上げて微笑み返せば、ラローシュは真っ赤になって、あーん、って……と呟いている。 なので俺も皿からサンドイッチを一つ取ると、ラローシュの口の前に差し出す。 「あーん?」 するとラローシュは益々赤くなりながらも、あーんと口を開けてサンドイッチに齧り付いた。 そうして恥ずかしがりながらもお互いに食べさせ合い、バカップルぶりを堪能したのだった。 そして。 食べ終わると、ラローシュが俺に言う。 「ダン、ゲンさんと話をしてきなよ。明日の朝もう帰っちゃうんだから」 え。 あー、確かに話さないととは思うけど、それはこのタイミングででは恥ずかしいぞ!? 躊躇う俺に、もう会えなくなるんだよ、と悲しそうな顔をする。 「それに雇い主にも挨拶が必要なんじゃないの?」 続けて言われ、ハッとする。
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