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その時に妻を見て眉根を寄せていたのを不思議に思ったのだが、家に到着した時にバンを見下した発言をしたので、バンには彼女がそう言う女だと感じ取れて、それでも俺の妻だからと我慢して黙っていてくれたのだとわかった。
家はとても綺麗にしてあって、俺達が何時帰っても良いようにしてくれていた事がわかる。
因にその場に居た隣のおばちゃんに、バンが学者の学校を優秀な成績で卒業し、学者としての仕事もしていた事を聞き、とても鼻が高かった。
妻はそれを聞くなり、俺に何故バンをそのまま行かせたのかと怒っていて、思わず眉根を寄せた。
おまけに、何故結婚する前にあれだけ顔が良くて学者の弟が居ると言わなかったのか、と睨まれた。
学者をしていたなんて知らないと言えば、早まるんじゃ無かったわ、と呟いた妻。
知っていればバンと結婚したのに、と。
さっきまでハンターの弟なんてと嫌そうな顔をしていたのに、肩書一つでこうも態度が変わるのか。
だが、バンが断らないと思っているのか?
あの顔を見る限り、結婚の話を受けるとは到底思えないぞ。
バンは他人の悪意や媚びた感情に敏感だからな。
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