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そのまま、三人とこれまでの事を寝ずに話し込んでしまい、夜が明けた。 これでとうとうお別れだ。 街の人達が集められ、先導する魔法使いの後に続いて街に戻るように言われる。 街の人達は、魔法使い達にお礼を言って、順に魔法使いの村を出ていった。 最後に親父達三人が村を出る。 俺とラローシュは、手をギュッと繋いて見送ったのだった。 その後、ラローシュと一緒に何故か俺も長の部屋でお茶を飲んでいると、暫くして、先導した魔法使いが戻ってきた。 街の結界を外して姿を晦まし、街の人達が無事に保護されたのを、離れた場所から確認してきたそうで。 「街の戦闘の様子から、彼等は完全に被害者として扱われていました。迫害される事はないでしょう」 長にそう報告して、ラローシュに向かって手を挙げる。 それを合図に、ラローシュが低い本棚の上に置かれた何か円盤状のものに手を置く。 これで結界がより強固なものに変わったらしい。 円盤状のものには結界の魔法陣が刻まれており、ちょっとの魔力を流すだけで誰でも簡単に強固な結界を張れるそうだ。 それを先日ラローシュが完成させたそうで。 それを設置した事で、一度魔力を流せば、一週間程度は結界を維持出来るのだとか。 これで結界の当番の負担が格段に減るのだと喜ぶラローシュ。 やー、やっぱり凄く優秀なんだなぁ、ラローシュは。 こうして、魔法使いの村は人間の世界から隔離された。 淋しくないと言えば嘘になるが、これからはずっと、ラローシュ、君と共に生きていく。 完。
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