勇者たちの朝

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ポウ・・・! 私は、天罰が下ったことを確信した。 目の前に座って単語カードを繰っている清楚な女子高生の、掛け忘れたブラウスのボタンから垣間見えた純白の女性用下着と育ち盛りの果実を凝視していたのだが、そのはしたない行為が・・・全能であり慈悲深き主をもってしても、私に罰を与える決定を下したのかもしれない・・・。 数十年苦楽を共にした・・・『痔』・・・そこをピンポイントで硬い突起物が・・・直撃した。 ああ・・・何故にこんなにピンポイント? 私は、病院で診てもらうため、遅刻する旨を会社に連絡しようと・・・メールを打つために・・・スマホを尻ポケットから取り出した。 終点の一つ前の駅で、またしてもお客さんが乗り込んできた・・・。 私の目の前には『それは、わたしのおいなりさんだ』と主張するかのように、ラメ入り黒のブリーフが彼氏とのKISS並みの位置に迫っていた。 私は・・・意を決して言った。 「すみません・・・社会の窓・・・開いてます。」
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